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M&Aの進め方がわからない…から始まった、安心の買収プロセス支援

相談前の状況

「M&Aを検討しているが、進め方やリスクが分からない…」
ある中堅サービス業の経営者様が、知人を通じて紹介された同業他社の買収話を持ちかけられたものの、「交渉の進め方がわからない」「財務や法務のリスクに不安がある」と当事務所へご相談がありました。
特に、M&A仲介会社からは「今がチャンス」と急かされる一方で、自社の将来にとって本当に良い選択なのか確信が持てず、冷静な視点で助言してくれる専門家を必要とされていました。

ご提案内容

まずはM&Aの流れや基本的な用語、交渉ステップを丁寧にご説明し、財務・税務・法務それぞれの論点について整理。
対象会社の過去3期分の決算書や契約関係書類をもとに、簡易デューデリジェンスを実施しました。
さらに、当事務所が提携する弁護士と連携して、潜在的な労務リスクや未払残業代、借入契約の特約条項なども精査しました。必要に応じて、弁護士・司法書士とも連携しました。

解決結果

デューデリジェンスの結果、対象会社には複数の重大な財務・労務リスク(例:多額の未払残業代、売上計上の不適切処理)が判明。
想定していたシナジーを享受するには、想定以上のコスト・時間が必要と判断し、経営者様は「今回は見送る」という冷静な決断をされました。
結果的に損失やトラブルを未然に防ぐことができ、「納得して見送れたことが何よりの収穫」と評価していただけました。

担当者からのコメント

M&Aは「やること」よりも「やらない判断」の方が難しい場面もあります。
その決断に納得感を持っていただけるよう、客観的なリスク評価を行うのが私たち専門家の役割です。
将来のために“焦らない”という選択肢も、立派な経営判断の一つです。

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